さちこのナース勉強blog

ナースの為の勉強blog&ママナースの日常 元ICUナースが臨床で役に立つ看護の基礎と病態をわかりやすく伝えます。ママになって経験してきたこともお伝えしていきます。

NPPV換気モード

こんにちは、さちこです('ω')ノ

昨日はNPPVの導入のところまで

お話ししたので

今日はNPPVの基本的なモードについて

お話ししたいと思います。

 

NPPVのモードは、人工呼吸器の考え方が

理解できれば、理解するまでにそこまで

時間がかからないと思います。

 

とはいっても、私はNPPV

あまり得意ではないのですが…(;^_^A

自分のわかる範囲内で

基本モードについてお伝えしていきます。

始めます!

 

本日の流れ

 

1 NPPVの基本的なモード

NPPVに使用される代表的なモードは

4種類あります。

CPAP、Sモード、Tモード、S/Tモード

とあります。

よく使用されるのは

CPAPとS/Tモードですね。

さきに・・・

よく出てくる名称として

IPAPEPAPがあります。

IPAPは吸気時に負荷する圧力のこと

EPAPは呼気時に負荷する圧力のこと

です。

このIPAPとEPAPの差がサポート圧(PS)

といいます。

このことを頭の片隅に置いておきつつ

お話を聞いてください(*´з`)

 

 

では、具体的にそれぞれの

モードの特徴についてみていきましょう★

 

2 具体的なモードについて

 CPAP(持続気道陽圧)

CPAP(持続気道陽圧)は、

日本語のその名の通り

患者の吸気・呼気のどちらにも

持続的に設定された圧力をかけて

気道内の圧力が常に一定になるように

するモードです。

ベースでずーっと同じ陽圧をかけ続けて

あとは自分で呼吸してねのモードですね。

呼気の時に圧力をかけることで

肺胞がしぼみ切らず肺胞を

軽度膨らませた状態のままにして

肺の容量を増やします。

人工呼吸器で言うPEEPと同じような

効果が得られます!

膨らみにくくなっている硬い肺などの

病的な肺を広げることにより、

機能的残気量(安静時の呼吸で吐ききった

時に肺胞内に残る空気の量)の増加

酸素化の改善効果や

睡眠時などに起こりやすい無呼吸を

回避する効果が期待できます。

 

このモードは心原性肺水腫の患者に

使われることが多いです。

 

Sモード

患者の自発呼吸に合わせて

吸気補助(IPAP)として設定した圧力まで

空気を送り、換気を補助します。

吸気から呼気への切り替わりの

タイミングは、患者の呼吸パターン

によって変わる。

呼気時の陽圧補助(EPAP)として

圧設定を行うと

CPAPと同じような効果が得られ

呼気時に肺がしぼまないようにする

ことができます。

Sモードは2相の圧レベルによって

構成され、IPAPーEPAP=サポート圧

というようになる。

サポート圧というのは人工呼吸器で言う

PS(プレッシャーサポート)のことです。

 

自発呼吸がなければこのモードは

使えません。

そのため呼吸数や吸気時間などの設定は

ないです。

 

Tモード

患者の自発呼吸に関係なく、機械で設定した

吸気圧補助(IPAP)と換気回数で

空気を送り込み、換気を補助する。

そのため患者の自発呼吸がなくても

サポート圧を強制的に送気

換気を補助します。

吸気から呼気への切り替わるタイミングも

患者のタイミングではなく

設定されている吸気時間によって

強制的に換気されます。

呼気時は呼気の圧力補助(EPAP)を

設定することでCPAPと同じように

肺をしぼませない効果が期待できる。

 

S/Tモード

これはさっきのSモードとTモードの

コラボレーションでいいとこどりの

モードです。

患者の自発呼吸があるときは

吸気に合わせて圧補助(IPAP)を行い

換気の補助をする。

自発呼吸がない場合は、

サポート圧(IPAP-EPAP)を

強制的に送気し

換気を補助します。

自発呼吸がない場合の対応は

Tモードと同じ換気方式で

強制的に換気することになる。

呼気時はEPAPをかけることで

肺を広げCPAPと同じ効果が得られます。

 

このS/TモードはCOPDの患者

よく用いられます。

 

 

今日は代表的なモードについて

書いてみました。

どうでしたか??

少し理解できたでしょうか

振り返りになったでしょうか??

少しでも皆さんの役に立てれば

嬉しいです。

ではまた書きます!

 

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