こんにちは、さちこです!('◇')ゞ
今日は昨日のNPPVの続きを
やっていこうと思います!
NPPVとはどんなものか
昨日のお話でなんとなく
分かったと思うので
今日はそのNPPVを実際に
導入するときに
どんなところに気をつけたらいいのか
そのポイントをお話しします!
では、始めます!
本日の流れ
1 NPPVの導入時まで
人工呼吸器であれば、
挿管するタイミングで
鎮静剤・鎮痛剤を使用し
眠ってもらい眠ったままの
人工呼吸器管理が出来ますが
NPPVについては
自発呼吸が必要であるので
深く眠らせることはできず
自発呼吸がある程度で
なければなりません。
そのため、患者の協力が
必要になってきます。
しかし!!
NPPVって実際に自分でつけてみると
ものすごく苦しいし閉塞感があって
怖いと感じます。
以前勤めていたICUの勉強会で
CEさんからNPPVのレクチャーを受ける
という勉強会があったんです。
その時に実際に患者がつけている
ようなモードで同じぐらいの圧をかけて
体験してみようという内容で
私も実際につけてみて
空気が前から勢いよく
押し寄せる感じが
ものすごく苦しいのと
感じたことのない圧力で怖いのと
とにかく不快でした。
実際の患者は、NPPVをつけなければ
ならないような呼吸状態にすでになっていて
呼吸がものすごく苦しいところに
今まで見たこともない
よくわからない器械を
「苦しくなくなるから、必要だから
顔につけてください」といわれて
つけなければならない状態になります。
つけてみたら、なんかものすごい勢いで
空気が顔に吹き付けられて
苦しいし、怖いしで・・・
その状況を想像しただけで
自分が患者だったら
パニックになっちゃいますよね。
NPPVは先ほども伝えたように
自発呼吸がなければ装着が難しいです。
そのため患者に協力してもらって
マスクを装着をし呼吸管理を
しなければなりません。
患者がNPPVを装着することで
パニックにならないように
私たち看護師が、患者にきちんと
伝わるように簡潔に丁寧に
説明して患者が安心して
NPPV装着が出来るようにする
必要があります。
マスクを初めて装着するときは
顔にダイレクトに装着するのではなく
事前に手のひらなどに押し当て
「こんな感じで風が出てきます」などと
説明し、実際にどの程度の風が
顔に当たるのかを肌で感じてもらった
方が、そのあとNPPVをつけるときに
患者が不安な思いをしなくて
すむでしょう。
NPPV導入時には、できるだけ低い圧から
(CPAP=4㎝H₂O程度)はじめると
圧迫感や不快感がなく、導入しやすいです。
その後呼吸状態や循環動態などの
評価をしながら医師が徐々に圧をあげて
その人の病態に合っているレベルの
陽圧をかけます。
2 NPPVの導入後
NPPV導入してからは
マスクの不快感や
風の音、アラームの音などにより
睡眠障害が生じることがよくあります。
睡眠障害やマスクの不快感などの
苦痛が長時間続くと
精神的に参ってきて
不穏やせん妄の原因に
なってしまいます。
そうなると安静が保てず、
呼吸負荷がかかり、かえって
呼吸状態が悪化してしまう
可能性があります。
それを防ぐために
出来るだけ苦痛を取り除く
看護が必要です。
実際の対応の仕方について
みていきましょう(´ω`*)
マスクの不快感への対応
マスクが正しい位置に
装着されているか、
漏れは多くないか、
きつくないかなど細かく本人にも
確認しながら位置をなおします。
また、そもそものマスクのサイズが
合わない場合もあります。
マスクのサイズはその患者の
顔の大きさに合っているか全体を見て
確認するといいと思います。
圧や流量による苦痛の対応
圧や流量が強いことによる
口腔内・鼻腔内の粘膜乾燥や
腹満感・吐き気がないか
確認します。
乾燥対応については
加湿を上げたり
口腔内保湿ジェルなどを
使用したり、湿ったガーゼで
口腔内を清拭したり
可能であれば、一時的にマスクを外し
うがいをしたりすることで
緩和できます。
腹部膨満に対しては
医師に相談し状況に応じて
胃管の留置などを行い
緩和できることもあります。
睡眠障害の対応
夜間の環境整備をまず行うことが
大事です。
また、NPPVの風の音は
なかなかうるさいです。
風の音はどうにもならないので
医師に相談し、睡眠薬の導入や
プレセデックスなどの鎮静剤の導入
によって睡眠が改善される
こともあります。
医師に夜間の睡眠状況を相談し
薬剤コントロールの提案を
してみてもいいでしょう。
ただ、鎮静剤を投与している間は
特に自発呼吸が弱くなっていないか
十分な観察が必要です。
呼吸状態に注意して薬剤を
使用してください。
3 実際のマスクの装着ポイント
マスクには急性期と慢性期、
それぞれの時期によく使用する
タイプがあります。
3種類ほどマスクの種類が
あります。
・フェイスマスク
・トータルフェイスマスク
・ネーザルマスク
の3つです。
それぞれの特徴をお話しします。
フェイスマスク(急性期)
鼻と口を覆うマスクになります。
メリット
・口と鼻を覆うので、リークが少ない
・サイズはS・M・Lを選択でき
様々なマスクを選択ができる
デメリット
・痰の喀出時にマスクを外す必要がある
・嘔吐時に誤嚥しやすい
・会話が聞き取りにくい
トータルフェイスマスク(急性期)
顔全体を覆うマスクのこと
このマスクは私は見なかったな~
急性期で使用するのはフェイスマスクが
多い気がします。
メリット
・マスクのサイズ選択の必要性がない
ため、緊急時すぐに使用が可能
・リークが少なく、圧迫による
皮膚トラブルが少ない
・フェイスマスクより視界が開ける
デメリット
・閉塞感が強く、会話が困難
・眼球乾燥が生じやすい
・マスクが大きいため死腔が大きい
・嘔吐や誤嚥のリスクのある患者には
使用が難しい
・マスクが大きく、のどや前胸部に
マスクの下部が当たってしまう
ネーザルマスク(慢性期)
鼻につけるタイプのマスク
メリット
・軽量で死腔量が少ない
・口にはマスクを当てないので
会話や痰の喀出が簡単にできる
デメリット
・無意識に口が開いてしまう患者には
使用が困難
・鼻腔に問題のある患者には使用できない
実際のマスクフィッティング
NPPVを装着している人のトラブルで
多いのは皮膚トラブルですよね~
これは私たち看護師の装着方法が
間違っている部分もあるので
それが原因になることもあります。
結構マスクを顔に圧迫して固定する
看護師もいると思います。
リークが多いから
ぎゅっと圧迫したという理由で
マスクを強く固定している人を
何人か見かけました。
私も知識がなかったときは
マスクのリークが多いなぁと思い
圧迫を強くして固定していた
こともありました。
でもちゃんとした固定方法を
知ってからは、そんなことは
してませんよ!
とにかく
マスクのフィッティングって
結構難しいですよね
めっちゃわかります。
フィッティングのコツ!①まずマスクのサイズはその患者に
合っているものをチョイスすること
②必ず患者の正面からマスクを
あてること
③マスクを患者にあてるときは
必ず下顎からあてること
④左右対称にマスクをあてること
⑤ストラップを締めるときは
最初は緩めに、徐々に締める!
マスクのふちのクッションが
空気で膨らむ程度にしめること
⑥微調整するときは
ストラップを締めるのではなく
サポートアーム(鼻のところの角度の
微調整が出来る部分)
をつまみ角度調整すること
⑦最後の微調整はちょっと浮かせて
顔の当たっている部分の圧が
一定になるように
マスク装着時のリークについて
リークには意図的リークと
非意図的リークがあります。
意図的リークは、呼気排出孔
(呼気ポート)からのリークのこと。
呼気排出孔をふさいでしまうと
CO₂が貯留してしまうので
絶対にふさがないように
注意してください!
非意図的リークは
マスク上部へのリークと
マスクから頬へのリークなどがあります。
マスク上部へのリークは
眼球乾燥を引き起こすので
早急に対処が必要です。
頬へのリーク は
許容範囲60L/分までで
リークのコントロールを
するようにしてください
リーク0ってことは基本的に
想定していないので
リークはしていていいのです。
なので、ぎゅっとストラップを
締め付ける必要はないですね!
リークが多い場合は、皮膚保護剤を
使用したり隙間をふさぐ工夫します。
どうでしたか??
NPPV装着の看護について
理解できましたか??
この記事が皆さんの役に立てると
嬉しいです!
では今日はこの辺で☆
ブログランキング参加しています
良かったら押してください!⇓