さちこのナース勉強blog

ナースの為の勉強blog&ママナースの日常 元ICUナースが臨床で役に立つ看護の基礎と病態をわかりやすく伝えます。ママになって経験してきたこともお伝えしていきます。

呼吸不全について

こんにちは、さちこです。

連日の片頭痛続いています💦

ここまでくると、本当に片頭痛

と思ってしまいますが、

薬がよく効くので片頭痛なんでしょう。

 

これはもう、頭痛とともに

暮らしていくしかありませんね

 

あきらめも肝心(笑)

 

さぁあきらめがついたところで、

今日は題名に書いたように

呼吸不全についてお話ししていきます。

 

Twitterをやっているのですが

その中で2型呼吸不全の対応について

書いている方がいました。

 

ちょっと気になったので

私の知る呼吸不全と

その対応方法について

ここで説明したいと思います。

 

呼吸不全の種類まで

知らない人も多いかもしれませんが

種類によって対応の仕方が変わるので

これを機に覚えてみてくださいね

 

では、始めます。

 

本日の流れ

 

 

 

1 呼吸不全とは

NPPVのところでも触れましたが

ここでもう一度おさらいです。

 

はい!

呼吸不全ってなんでしたっけ?

 

定義は

動脈血ガスPaO₂、PaCO₂が

 異常であるため、生体が正常な機能を

 営めない状態

をいいます。

 

何らかの原因で動脈血酸素分圧(PaO₂)

60㎜Hg以下に低下する病態です。

 

呼吸不全の分類は

2種類ありました。

なんでしたっけ…?

(*_*;

 

2 呼吸不全の種類

呼吸不全には

Ⅰ型呼吸不全

Ⅱ型呼吸不全

がありました。

 

思い出しましたか?

 

この2つはそれぞれ違う特徴を

もっていました。

 

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上の図にもあるように

Ⅰ型呼吸不全は

PaO₂が60㎜Hg以下

CO2は正常なもの。

 

Ⅱ型呼吸不全は

PaO₂が60㎜Hg以下

PaCO₂が45㎜Hg以上のもの。

 

のことを言います。

 

3 各種類ごとの対応の仕方

呼吸不全の2種類があることが

分かったと思いますが

それぞれで対応の仕方が

変わってきます。

 

どちらの呼吸不全もPaO₂は60㎜Hg以下

でした。

違いがあるのは

PaCO₂が正常か、45㎜Hg以上か。

 

このCO₂が大事なんですね。

 

ちょっと考えてみてください。

Ⅰ型は酸素だけが足りてない。

Ⅱ型は酸素も二酸化炭素足りてない。

このどちらにも同じように酸素だけ

あたえていれば

いいわけじゃないのは

なんとなくわかりますか??

 

そう、二酸化炭素が多いほう

Ⅱ型呼吸不全は特に対応を

注意する必要があります。

 

Ⅰ型は簡単に言ってしまえば

酸素化障害なので

酸素を投与したらいいのですが

※ものすごく簡単に言うと

 なんですけどね!!

 

Ⅱ型はCO₂が溜まっているので

吐くことが出来ていない状態

なんですね。

しかもⅡ型は酸素も足りていない状態

でもありましたよね。

だから

ちゃんと吸うことも吐くことも

出来ていないといった状態なんです。

これを換気障害といいます。

 

この換気障害の時はどーするか?

というと

酸素投与だけしていてはむしろ危険!

なんです。

低換気になると

肺胞に届く酸素が減って

二酸化炭素の排出も減ります。

ココで大事なのは低酸素ではなく

二酸化炭素が排出されず、

どんどんたまってしまうこと!

 

これによってCO₂ナルコーシスが起きます。

ココに酸素を入れまくると

酸素が足りていると脳が勘違いして

呼吸停止を引き起こしてしまいます。

大変です💦

 

じゃあどうするか…

 

NPPVや人工呼吸器で強制的に換気して

二酸化炭素を吐かせることが大事です!

 

4 まとめ

◎呼吸不全は2種類ある。

 Ⅰ型はPaO2が60㎜Hg以下

 Ⅱ型はPaO₂が

 60㎜Hg以下+PaCO₂45㎜Hg以上

 

◎Ⅰ型は酸素化障害

 酸素の投与

 

◎Ⅱ型は換気障害

 強制的に陽圧換気 

 

ということでした!

 

 

今日はここまでです。

どうでしたか??

 呼吸不全について

はじめの第一歩でしたが

理解できましたでしょうか?

 

振り返りにしてもらえたでしょうか?

 

役に立てれば嬉しいです。

 

ではまた書きます。

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