さちこのナース勉強blog

ナースの為の勉強blog&ママナースの日常 元ICUナースが臨床で役に立つ看護の基礎と病態をわかりやすく伝えます。ママになって経験してきたこともお伝えしていきます。

心臓の血管(冠動脈)とその支配領域について

こんにちは、さちこです!

皆さん台風の被害は

大丈夫でしょうか?

私の地域は台風は来なかったですが

あれだけの大きな台風だったので

大雨と暴風など少し影響が

ありましたが大したことは

なかったです。

私も九州の生まれで12歳ごろまでは

九州で育ったので

だんだん被害の状況が分かってきて

ものすごい被害を受けているのを

見て心苦しいです。

 

皆さんが無事であることを

祈っています。

 

さていつものお勉強ブログに

戻ります。

今日は、私の大好きな心臓について

お話ししたいと思います。

今回は基礎である

心臓の血管=冠動脈についてと

冠動脈の支配領域について

お話しします。

 

本日の流れ

 

 

 

1 冠動脈の走行

 

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冠動脈の走行

あまりきれいな画像ではありませんが

冠動脈には#1~15番数字が

ふられています。

AHAの分類です。

 

冠動脈は、大動脈起始部の膨隆部

バルサルバ洞)から左右に分岐します。

右冠状動脈(RCA

左冠状動脈(LCAです。

 

右冠状動脈

右冠尖直上部から、房室間溝(冠状溝)を

回って後下行枝、後側方枝に分かれて

右心房・右心室心室中隔及び左心室

分布します。

 

左冠状動脈

左冠尖直上部から出て、

左前下行枝と左回旋枝に分かれ

左心房・左心室心室中隔及び左心室

分布します。

 

上の図で言うと

右冠状動脈

#1~4(AV、PD)までで

左冠状動脈

左前下行枝(LAD)左回旋枝(LCX)

に分かれるのですが

左前下行枝(LAD)は

#5~10まで

左回旋枝(LCX)は

#11~15までです。

ちなみに、

#5の左冠状動脈の主幹部

LMTといいます。

 

循環器の心カテ後とかに

先生が話していたり

先輩たちが言ってたりするので

時々聞く、

ハイラテって何かというと

高位側壁枝(ハイラテラル)のことで

LADの#9よりもLMT側もしくは

LCX#12よりもLMT側のエリア

から伸びてくる枝のうち

左室側壁を栄養する枝のことを言います。

 

このハイラテは

みんなにある血管ではないので

AHA分類の番号はふられていません。

だから聞く頻度が少ないのですね~

でもハイラテがある人時々いますね~

(*´з`)

カテ記録などにはHLなどと

書かれることがあります。

 

2 冠動脈の支配領域

冠動脈が栄養する範囲は

右冠動脈(RCA

心室、左心室の下後壁、洞房結節

房室結節

 

左冠動脈 前下行枝(LAD)

心室の前壁と心室中隔

 

左冠動脈 回旋枝(LCX)

心室の側壁と後壁

 

と分布しています。

なので、例えば右冠動脈が

梗塞してしまったら

洞結節や房室結節を支配しているので

高度の徐脈右室梗塞などになる

可能性があります。

 

また左冠動脈のどこかが梗塞すれば

心室の動きにかかわるので

収縮がうまくできず

全身への拍出量が保たれないので

心原性ショック心不全

になる恐れがあります。

 

※冠動脈の走行には

かなり個人差があって

特に下壁については

60%程度の人が右冠動脈に

30%の人が回旋枝に

10%の人が右冠動脈と回旋枝の

両方から栄養されています。

 

どうでしたか??

ちょっとした復習になったなら

嬉しいです。

今日は少し短めですがこんなところで

終わりにしたいと思います。

 

ではまた書きます☆

 

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