こんにちは!
昨日は術後の体の変化についてお話しました。
術後はホルモンに変化が生じいろいろな体の変化が起きるんですね~。
また違う機会に、今度は具体的な術後の管理についても説明したいと思います。
今回は、私の復習もかねて静脈血採血についてお話しようと思います。
採血室でパートをすることになったんですが、なんせ集中ばかり見てきたのであまり採血することがなくてですね・・・
いや、夜勤の時の朝の採血とかはしてましたよ!
でも、集中の場合はAラインと言って動脈ラインがあるので、そこから採血をとることが多いのです。なので、あまり静脈血採血をすることがないんですよ(;^_^A
ルートはとってましたよ❕(笑)
というわけで、復習しまーす!
本日の流れ
静脈血採血
・目的
・採血に使われる主な血管と注意点
・迷走神経反射
静脈血採血
・目的
疾病の診断と治療、予防の為の検体検査に必要な静脈血を採取すること。
・採血に使われる主な血管と注意点
【肘正中皮静脈】
採血時に最も多く選択されます。
深部に正中神経があるのでがあるので注意が必要です。
★私も大体この血管を穿刺しています。時々正中すら血管が見えない方もいるので、そういう時はほかの見える血管に穿刺するようにしています。
【尺測皮静脈】
上腕動脈が近くにあるため、注意が必要です。
★私は必ず穿刺できそうな血管を見つけたら、動脈じゃないか触診して拍動背側がないことを確認します!
静脈と思って穿刺したら動脈だったというインシデントも起こっているので気を付ける必要があります。
【橈側皮静脈】
外側前腕皮神経が併走しているため、注意が必要です。
どうしても血管が見つからないときに最終手段として、背側中手静脈を選択することがあります。手の甲の血管は穿刺時の疼痛が強いため、一度で採血できるようにしたいですね。
ちなみに採血の穿刺の角度は20°です。
穿刺角度が大きいと神経損傷のリスクが高まるので、穿刺角度にも気を付けてください。
💡穿刺した直後、患者さんに、しびれや痛みを確認します。
しびれなどの症状があった場合は、すぐに抜針してください。
それ以上の神経障害を起こさないためにも、すぐに抜針しましょう。
💡穿刺後、血液の逆流がない場合は
穿刺したまま血管は探さず、逆血がなければ抜針して再穿刺するようにしてください。
⇒血管や神経損傷の恐れがあるためです。
・ 迷走神経反射
血管迷走神経反射(VVR)とも言います。
採血中や採血後に一時的に血圧が低下し、気分不快・冷汗・失神などを起こすことです。
針の穿刺時に伴う神経生理的反応と考えられていますが、正確なメカニズムは明らかではないようです。
心理的不安や緊張により起こりやすいとされていて、まれに穿刺前に起こることがあります。
迷走神経の興奮により伴う、血圧低下や徐脈によって、脳への酸素供給が不足し症状が出現します。
分かりやすく言うと、「怖い、痛い」という気持ちが高まり、脳が興奮しその興奮を抑えようと強く興奮抑制してしまうことによってすべての機能が弱くなってしまう。というようなイメージです。
なので、迷走神経反射を予防するための対応としては
◎丁寧に説明すること
◎必要であれば、ベッドなどに移動して採血を行うこと
◎不安を取り除くこと
◎採血中の患者の様子を観察し、症状出現の徴候があれば直ちに採血を中止すること
となります。
迷走神経反射のような症状が生じてしまった場合
血圧を測定し、血圧が下がっているようであれば下肢を挙上して脳への血流を確保します。
大体は、数分以内には改善しますが、回復後15~30分間ぐらいはベッドで安静にしてもらい、経過観察を行います。
採血の大事な部分をまとめてみました。
今日はこの辺で終わりにしようと思います('ω')ノ
ではまた( `ー´)ノ
今日は、静脈血採血についてです★
— saccyan_0816 (@Saccyan0) 2020年8月5日
よかったらみてね!
はてなブログに投稿しました #はてなブログ
静脈血採血について - さちこのナース勉強bloghttps://t.co/DJtn6JmpyP
採血についてかいてみました!看護学生さんや新人看護師さんにも振り返りとしてみてもらえたらと思います!http://saccyan-kango.hatenablog.com