さちこのナース勉強blog

ナースの為の勉強blog&ママナースの日常 元ICUナースが臨床で役に立つ看護の基礎と病態をわかりやすく伝えます。ママになって経験してきたこともお伝えしていきます。

心電図 基礎と正常波形

 

こんにちは!さちこです(*'ω'*)

今日からは心電図について

学びたいと思います!

もう集中を離れて2か月が経つので

そろそろ心電図の基礎とか

忘れてしまいそうだなぁと思って

今回のお題にしてみました!

 

なのでほんと―のほんと―の

基礎です!

看護学校でやったような内容も

出ると思います。

パッと波形を見た時どのぐらいの

ハートレートかわかったり、

その波形が正常か異常かの判別をするのは

とっても大事な能力ですよね。

 

というわけで基礎に戻って学びます!

 

本日の流れ

 

 

1 心電図の記録用紙の見方

心電図の記録用紙の見方、

知っていますか?? 

きっと知っているとは思いますが

おさらいします。

f:id:saccyan0816:20200823174520p:plain

心電図の記録用紙は横が時間で縦が電位

(感度)を表しています。

横軸の時間では

小さい四角の1マスで0.04秒(1㎜) 、

その小さな1マスが5つ集まると0.2秒(5㎜)

(これを大きい1マスと呼ばせてください)

大きい1マスが5つ集まると1秒になります。

 

縦軸の電位では

小さい1マスで0.1mv

それが10個集まると1mv

になります。

電位(感度)が大きすぎて

記録用紙に収まらないことも

時々あります。

そんな時は感度を1/2(1.0mv/5mm)

にして対応します。

 

★POINT!!

f:id:saccyan0816:20200823180232p:plain

 

上の図のように、

一番初めのを起点とした場合

一つ目の大きな1マスHR300回/分

大きな2マスHR150回/分

大きな3マスHR100回/分

大きな4マスHR75回/分

になります。

これを覚えておくと、

モニターにHRの表示がされなくても

大体の心拍数がわかります💡

緊急に対応したいとき、

とりあえずパッと見てこのぐらいだな

というのが分かれば

報告もスムーズですよね☆

 

 

2 基本波形

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正常心電図は、こんな波形です。

①P波の後にQRS波が続く

②QRS波にP波が先行する

③Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ誘導でP波が陽性

 (P波が上を向いている)

この①~③までの条件をすべて

満たしているときを

洞調律といいます。

 

それぞれの間隔(時間)

PQ間隔:0.12~0.20秒(3~5㎜)

    大きいマス1マス以内

QRS幅:0.1秒未満(2.5㎜未満)

    大きいマス1/2マス以内

QT間隔:心拍数によって変動する

    補正QT間隔が0.36~0.44

※補正QT間隔(QTc)

 =QT(秒)/√RR(秒)

 モニターでQTcを出せるので

 私は一度も計算したことがない💦

 

 

3 基本波形時の心臓の動き

 まず刺激伝導系の流れから

洞結節から刺激が始まり

房室結節へ流れ

His束から左脚・右脚へいって

プルキンエ線維へ伝わります。

 

洞結節⇒房室結節⇒His束

 ⇒左脚・右脚⇒プルキンエ線維

 この流れですね💡

 

さっきの刺激伝導系に正常波形を

考えてみると・・・

f:id:saccyan0816:20200823181827p:plain

 

①洞結節

心臓を動かすための刺激を出す

②P波 

P波では、右房⇒左房の順で

心房に刺激が伝わり

心房が収縮

③房室結節

④His束

⑤左脚・右脚

⑥QRS波

プルキンエ線維に刺激が伝わり

心室が収縮

⑦T波 

 心室の収縮が終わり

元の心臓の状態に戻る

(回復時の波形)

⑧U波

 元の状態に戻りきった時

U波は見られないこともある。

 

 こんな風に心臓は動いています。

イメージできたでしょうか??

 

このどこかの段階で何か異常が

起こると不整脈が生じてしまいます。

まずは正常を知ることが大切です('ω')ノ

 

 今日はこのぐらいで終わりにします!

基礎である正常心電図が終わったので

次は不整脈に入っていきたいと

思います💡

よく見かける不整脈から

やっていきますので

お楽しみに☆彡

 

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